カンさんの愛
なかなか眠らせてもらえない中で思い出したり、教えてもらったり。
はじめ、泥まみれのように全身汚れた少女を抱くほーさんのビジョン。
詳しい時代背景も分からず、少女の素性も分からなかったけれど。
崖を登っている?のと、祠のような建物の中の映像が頭のなかでチラチラしていました。
その少女は今の私の意識も持っていて、というか意識が混濁して少女と私が重なっていて。
抱かれながら、『ああ、ほーさんから逃げなければ良かった!』とそればかり繰り返し思っていました。
しかし、ほーさんは『仕方がなかったことだ』と許してくれ、『だから今愛し合っている』と言いました。
巫力が優れていても、託宣を与えたりいろいろ……と、とにかく人間と接することのほうを選んでしまうものだと。
あたたかく、やさしく言ってくれました。
それから。
蚊が耳の周りを飛んでいて。
お布団を被っても羽音が聞こえてきて。
腕の血も吸われてしまって。
そして思い出したのはカンさんで。
そういや、血を飲まれたあとは抱かれましたが、失血していたせいかいつも朦朧として……なのに眠らせて?もらえずにつらかったなあ、とボンヤリ思っていました。
そうして次は前回書いたショックなことを思い出して。
そのことで衣さんと会話して、分かったことがあり落ち着くと。
(衣さんの情の深さを知ったのです)
死んで横たわっているカンさんに寄り添い、胸元に顔を埋めて
「ただいま、カンさん……」
と感極まって言いました。
そのあといきなり( ゚д゚)ハッ!として、
(゚∀゚;)あれ?私まだカンさんに言ってなかったっけ!?
と考えていたら、
以前アメブロで書いて、今はアメンバー記事にしている話を思い出しました。
龍さんとの前世を思い出すなかで、うっすら脳裏にビジョンで教えてくれたのですが、未だに信じられないことでした。
ーーーニギさんに殺されたあと、私…牡丹っちの遺体を龍さんが引き取って帰るときです。
牡丹っちの遺体をいとおしそうに抱き寄せて、微笑んで軽く口づけしたんです。
このビジョンを視たときゾッとして、それから何べんも「本当だ」と言われても信じられずにいたんです。
それが、先日当時カンさんが、龍さんに入って暴力を振るうニギさんから牡丹っちを救ってくれたことを知ったんですね。
そして龍さんが監禁しだしたのも、その前の過去生の紫苑っちのときに出来なかったことを、龍さんを使ってやっていたことだったのです。
ですから、牡丹っちの遺体にキスしたときはカンさんがINしていて。
紫苑っちの遺体でさえも触ることが出来なかった当時の悔しさを、龍さんにさせることで晴らしていたことを今日知りました。
ここまで知らされたとき、首飾りをニコニコしながら見つめているナムチさんを思い出しました。
(;^ω^)あ、あの時はほーさんがナムチさんにINしていたんだっけ。
今、感慨に耽り書いています。