お互い
さっき後ろさん達と話していて。
「お前は『したくても出来なかった人間』だがな。
『出来るのにしない人間』はいるのだ。」
「そしてそういう人間こそ、人への不満を多く口にする。」
「『弱さ』だな。」
「高みから言うばかりで、相手の土俵に『降りることが出来ず』文句を言って終わりだ。」
「お前はな、相手の力になれず悔やむ気持ちを絶えず持っておるがの。
相手にもお前の力にならねばならない義務があったのだぞ。」
「出会うのにも意味がある……お前だけではない。
相手にもお前から学ぶべきことがあったのじゃよ。」